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第65回勉強会レポート(2009年10月17日実施)

2009/11/08 17:25
2009年10月17日に開催された第65回定例勉強会は、
『価値を創造する会計』と題して、
公認会計士の天野敦之さんをお迎えしました。

一般的に難しいといわれる「会計」の基本的考えかたに加えて、
会計を通じて「価値創造」の考えかたを学ぶ、
盛りだくさんの勉強会でした。

それでは、概要をどうぞ。

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1.自己紹介
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■キャリアと転機

・コンサルティングファームでキャリアをスタート、
 その後、証券会社に転職。
⇒肉体的にも精神的にも大変だった。

・転機は、ヨガをやってみたこと。
 ヨガ教室では、お客様(自分)を幸せにして、
 その対価として利益を得ている。
 一方で金融の世界では、ある意味でお客様から
 合法的に奪うことで利益を得ている。
⇒「本来、ビジネスというのは、
  お客様を幸せにするためのものなのではないか」と考える。

・さらに、ヨガを通じて、幸せは外に求めるのではなく
 自分の中にあることに気付く。
⇒お金のために幸せから遠ざかることの虚しさに気付く。

・証券会社でも、お客様を幸せにすることを考えた提案をしてみる。
⇒お客様にも喜んでいただいて、信頼も得られた。


■「人を幸せにする」

・環境破壊の問題も、将来世代から奪うことで、今の利益を得ている。

・人間は、もっと人を幸せにしたり、笑顔を生み出すような創造性を
 発揮できるのではないか?
 また、そういう会社が増えれば、色々な問題も解決するのではないか?
⇒<人を幸せにする会社を創る>という活動を生業としている。


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2.会計の基本形
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■決算書

非常に複雑そうにみえるが、仕組みはシンプル。
<P/Lで計算した利益がB/Sにたまっていく>イメージ。


□財政状態 ⇒ 貸借対照表(B/S)

     |  負債
  資産 |――――――
     |  純資産


 ・資金をどこから調達し(負債、純資産)
 ・どこに投資し(資産)
 ・株主の持分がどれだけあるか(純資産)


□経営成績 ⇒ 損益計算書(P/L)

   費用  |
 ――――――| 収益
   利益  |



■会計的思考法について

・日本では、会計といえば簿記、というイメージがある。
⇒会計=簿記と考えるのはもったいない。
 簿記というのは帳簿に記録する方法なので、
 帳簿に記録する人(経理・会計士等)がわかっていればよい。

・一般の人や経営者は、大局的・会計的に物事をみるほうが大切。
⇒知識よりも<会計的思考法>が大事。


■企業活動の種類

企業は、基本的に3種類の活動をしている
1.資金の調達:お金を集める。
2.資金の投資(価値創造):価値を創造するためにお金をつかう。
3.資金の回収(販売):販売するとお金が返ってくる。


■会計の基本型

1.左(借方)と右(貸方)に原因と結果が同時に記録される。
 ⇒ かり…り(左向き)
   かし…し(右向き)


2.左側に「現金の増加(結果)」
  右側に「現金が増加した原因」が計上される。

 <基本形A>
  
   [借方]    |     [貸方]
 現金の増加   |   現金が増加した原因


3.左側の現金が徐々に姿を変え、
  費用になっていき、価値が生み出されている。

 <基本形B>

   [借方]    |    [貸方]
    現金    |
    ↓     |
   他の資産   |
    ↓     |
    費用    |
    ↓     |
  【価値】   |


[例1] 銀行から500万円を借り入れる<基本形A>

    <B/S>
      |  負債
  資産  |――――――
      |  純資産

  ↓   ↓

      |  負債
  資産  |-------------
      | 借入金+500
      |――――――
-----------|
 現金+500 |  純資産


 ・現金が増えた、という結果
 ・銀行から借り入れた、という原因

  現金  ⇒ 左
  借入金 ⇒ 右



[例2] 備品200万円を購入する<基本形B>

    <B/S>
      |  負債
  資産  |――――――
      |  純資産

  ↓   ↓

      |  負債
  資産  |――――――
------------| 
 現金▲200 |  純資産
+備品  | 


 ・現金が減ったという結果
 ・備品を買ったという原因
 ⇒B/Sの左側の現金が、備品に姿を変える

※減価償却費
 200万円の備品を5年使うとして、40万円ずつ費用化していく。
 ⇒複数年にわたって使う資産の取得に要した金額を、
  複数年にわたって費用として配分する


[例3] お客様にサービスを提供し、収入200万円が発生する。

    <B/S>            <P/L>
      |  負債       費用  |
  資産  |――――――   ――――――|  収益
       | 純資産       利益  |
 ----------|-------------   -----------|-------------
現金+200 | 剰余金+200 利益+200 | 売上高+200



□B/SとP/Lの動態的イメージ

 ?B/Sの右側から現金が入り、右側に原因が記載され、

    <B/S>
      |  負債+
  現金+ |――――――
      |  資本+


 ?B/Sの左側で現金がぐるぐると回ってP/Lの費用になり、

    <B/S>
  現金  | 
 ↓  ↑ |――――――
資産→資産 | 

  ↓   ↓
     
    <B/S>            <P/L>
      |          +費用  | 
      |――――――   ――――――|
  ▲資産  | ▲剰余金     ▲利益  |


 ?P/Lの売り上げが生まれ、現金がB/Sの左側に戻ってきて、

    <B/S>            <P/L>
      |               |
      |――――――   ――――――| 
  +現金  | +剰余金 +利益 | +売上


 ?P/Lで利益が計算され、B/Sの右下に溜まっていく。

    <B/S>            <P/L>
      |               |
      |――――――   ――――――| 
       | +剰余金 = +利益 |
【一致する】


※詳しく知りたいかたは、30万部ロングセラーの
 以下著作をお読みください。

 『会計のことが面白いほどわかる本 会計の基本の基本編』
 『会計のことが面白いほどわかる本 会計基準の理解編』

 http://sinzenbi.net/c12768.html

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3.「幸せに働く」こと
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■「利益はどこから来ているか?」がポイント

 かけた費用より多くの売り上げがあるから、利益がある。
 利益をあげなければ、ビジネスにならない。

   <売上 ? 費用 = 利益>

 利益=生み出した価値
 事業活動=価値を生み出すこと
 価値を出さずに利益を生み出す=誰かから奪うこと

⇒近年は、この価値が変わってきている。
 今までは、安くて性能のいいものをつくれば、利益となっていた。
  しかし、ものが溢れていると、それだけでは利益にならない。
 「そこに幸せを見出しているか?」ということがポイント。

⇒自分が何のために働くのか? ということに通じる。


■自分は、何のために働いているのか?

・自分自身の幸せのために働く。
⇒周囲の人を幸せにして、世の中を変えるために働く。
 魂を成長させ、より人に幸せになってもらうため。
 全てのできごとは成長のためと思えば、感謝することばかり。


・幸せというのは、なるものではなくて、気づくもの。
⇒世の中は、感謝できることがたくさんあるのではないか?
 しかし、私たちは、そういうことをすぐに忘れてしまう。
 目に入ったもの全ては認識できない。意識を向けなければ気づかない。
 感謝と幸福は、そこに意識を向けなければ気づけない。


■会計的思考法

1.因果の法則
  原因と結果は必ず存在する。
  成功したければ相手の成功に貢献する。
 「鏡は先に笑わない」

2.陰陽の法則
  全ての事象には二面がある。
  貸借対照表の左側(資産)と右側(負債・純資産)の関係性。

3.調和の法則 
  本源的価値を生み出さずに奪うことで利益を得ても、
  結局損失が還ってくる。
 

■愛と感謝について

・誰かの幸せのためにがんばったことが、利益となって返ってくる。
⇒自分だけの利益を追い求めるから、たいへんになってしまう。
 感謝は強要するものではない。
 内から湧いてくるような感謝は、幸せにつながる。
 「誰かに幸せになってもらいたい」という思いで働くとうまく回る。

・感謝の3段階:
 ?うれしいことに感謝する
  ?ありふれたことに感謝する
  ?全て、失敗や挫折にも感謝する

・まずは自分を満たすこと。自分自身を幸せにすること。
 「自分の魂が喜ぶことをする。ワクワクすることをする。」
 違和感を感じたらやめる。


■クマ太郎ムービー「人を幸せにする会社」
http://www.youtube.com/watch?v=BFnn04WDg0k
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